編集準備中 


2018年11月はもうすぐ終わる。本編用の編集準備にとりかかってからは見事に時間が経つのが早く、気分転換に散歩にでかける時間はすでに日暮れの景色になってしまう。毎年思う事だが冬に向かう夕刻の時間の空は本当に美しい。自然色をゆっくり堪能するとなんとなく前へ進もうという気分にさせられる。されど頑張ってみましょうよと、前を見る助けをもらっているような気がする。

最近はあまり町には出ないので野菜は三浦で地野菜を求めている。冬の三浦には一斉に緑葉を伸ばした大根の景色が広がる。今月の散歩は大根やカブを眺める事が多い。野菜たちと会話こそしないものの、畑の端に置かれた規格に外れた駄物大根をみては自分と重なりを思ってみたりしている。魚市場にはカレイと鯛が出始めた。ふと小さな青魚のキラキラした眼をみてドキリとすることもある。小さな生き物の生命力というべきハートに感心したりしている。ちょっと変かもしれないけれど。

先日、知人の料理人に昼食をつくってもらった。貧弱な作家生活中であってもたまにそういう豪華な事もしている。北鎌倉のそこは陶芸の窯があり周りを自然に囲まれた素晴らしい環境で、昼食はその自然と共和しているかのようにその地に長く建っている古民家の小部屋で頂く。
料理人の食事にはいつも元気をもらう。いいものはやはりいいなと確信する。彼女によればここで仕事をしていると秋冬の庭は日々色が変わっていくそうだ。たとえば朝と夕では赤が変わるという事だった。すごい時間だ。このような時は経済ではないけれど、自分の中に深く固いものを取り戻す。それが必要だったりするのである。

今は映画編集準備と散歩をしている。