ロッテルダムの旅


初めてのオランダ訪問は全くの準備部不足からスタート。出発の空港にて初めて通貨は€だと知る無知ぶり。実は本来パリへの旅のつもりだったのだけど、丁度ロッテルダム映画祭開催期間なので(近所だし)寄ってみようという始まりだった。私はあまり縁のない世界なのだけど色んな知人友人ができるかもしれないという事で。だけどそれを一番願っていたプロデユーサーは何故かアムステルダムのガイド本を持参し、途中で気づき悔やんでいた。

やはり欧州の映画祭は大人たちが元気。ロビーでも何処でも運営関係者たちの年配者の活躍が目につく。私は憧れの巨匠作家たちの上映もエキシビジョンもトークも行かなかったけれど、台湾映画「Father to son」を1本観た。

ロッテルダムは戦争で焼かれた歴史を持つせいなのか、駅前の近代的な建物以外に高い建物がない。どんよりとした冬の空は広く広がり朝が来るのも遅い。建物の工事が多く、路面電車が走り、商店街が広がっている。自転車道路が明確に完成されているのは素晴らしいなと思ったけれど、それに慣れるまで歩行は危なかった。

自分はほとんどの時間を滞在ヴィラにて仕事をしていたのでその町の多くを見てはいないけれども、そういえばよくこの地から東南アジアや東の島国の日本にまで船に乗ってやってきたものだと感心した。アジアはどう見えただろう。光は温かったのではないだろうか。シーボルトにしてもアジアからの品物の数々はそれは不思議に思えた事だろう。市内に辿り着くまでの郊外には水車が並んでいる風景も残っていた。町のデザインやサインが完成され洗練されたオランダの都市になる前の、かつての町の姿が見たくなった。