プロダクションノート – 編集3

梅雨空が続く。

 長崎にてお会いしたご夫婦に編集仕事の印象をきいて大笑いした。彼らによれば「編集」とは、暗い部屋で目は血走り頭を抱え、もしくはヘッドホンをして、夜だか朝だかなんだか分からないような生活時間を彷徨う仕事だという。かなり陰気臭い仕事の印象だなあ。あえて否定はできないが。それを聞いてその場にいた皆さんが笑ってくれた。

 インターネットを一切なさらない長崎のご年配の方からは、私にいつ電話していいか迷うという事だった。いま頃どのあたりにおるんやろうかと考えていると笑顔で話してくれた。

 そろそろ編集を再開させないといけない。休憩中に固まった頭は柔らかくなったろうか。5月に撮った最後の素材に手を入れる。また進んで戻っての繰り返し。紫陽花を見ながら、画面をみながら、ため息をつきながら。才能や運とは程遠い自らの星を現実として受け止めるしかない事実。まあ仕方がない。前出のみなさんからは自ら諦める事なく前へ進め、との事だった。

 

 

 

自分は派手で目立つ映画をつくれる種類の人間ではない。

私たちの映画には人々の誠実な人生が写っている。

 

進んだり戻ったり戻ったり。牛歩というかなんというか   (牛歩は後ろに戻らないか…)

 

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